「えんじゃく いずくんぞ こうこくの こころざしを しらんや」と読みます。「燕雀」はツバメとスズメをあらわし、「鴻鵠」とはコウノトリとハクチョウのことで大鳥の象徴です。「いずくんぞ」は漢文を訓読する際の用語で、副詞の「どうして」にあたります。あとに「~や(推量)」を続けて疑問形にすることで、「どうして~だろうか(そんなはずはない)」と強い否定を含む反語表現を作ります。
《「史記」陳渉世家から》ツバメやスズメのような小さな鳥には、オオトリやコウノトリのような大きな鳥の志すところは理解できない。小人物には大人物の考えや志がわからない、というたとえ。
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」の意味は?由来や使い方を解説